ロングライフビル推進協会が主催する第22回BELCA賞において、日本ファシリオが2010年に改修工事を施工した「大和文華館(奈良県奈良市)」がベストリフォーム部門で表彰されました。
BELCA賞は建築後30年以上が経過した建築物を対象とし、適切な維持保全や優れた改修を行った物件を表彰するものです。
ベストリフォーム部門は改修後1年以上5年未満の建築物が対象で、改修によって画期的な活性化を図った建築物が毎年表彰されています。
「大和文華館」は、自然との調和を重視した美術館として吉田五十八設計で竣工した建物で、今回のリフォームは元設計の良さを損ねていない点が高く評価されています。
具体的には耐震、空調、バリアフリー化、ランドスケープ等の改修が行われていますが、文化財に対する空調や外光の遮断に神経を行き届かせ、アプローチから建物内部の展示室に至るまで丁寧なバリアフリー化を実現しています。
また、省エネルギーの面でセントラル空調を個別空調方式に転換するなどにより、年間一次エネルギー消費原単位826MJ/m2・年を実現し、美術館としては非常に少ない数値を達成しました。
大和文華館改修工事概要
竣工:1960(昭和35)年
改修:2010(平成22)年
所有:近畿日本鉄道株式会社
設計:株式会社プレイスメディア
株式会社 大林組
施工:株式会社 大林組(建築)
日本ファシリオ株式会社(設備)